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アセアン事務局が開催するセミナーに、研修テーマについての専門家を講師として派遣しています。また、アセアン各国政府からの要請を基本に、日本人専門家を派遣し、助言活動を行っています。アセアン各国からの要請内容は、農協経営、簿記・会計、マーケティング、ITなど多彩で、JA全中に設置している人材バンクから相手国のニーズに沿った専門家を派遣しています。
短期専門家派遣レポート
2008年11月 マレーシア 竹内 憲二 (JA全農OB)
11月3日から8日までマレーシアで行われたACEDAC(農協の発展のためのアセアンセンター)の研究会に成功体験としての「日本の農協の農産物の販売事業」について講師として話してまいりました。
講演の中心は日本の農協の販売事業の成功事例だけでなく、日本の農協が抱えている諸問題にも多く触れ、いずれはアセアンの諸国にも大きな問題となるので今から十分に注意して事業展開をしてほしいと伝えました。特に最近の消費者の「安全・安心」志向は農協にとっても最も大切な問題であること、したがって「安全・安心」をキーワードにして今後の事業に取り組んでいることを話しました。
この「安全・安心」は研究会でも「ANZEN・ANSHIN」として、そのまま英語に採択されました。いずれ「MOTTAINAIーもったいない」のようになれば・・・と思いました。
竹内 憲二
JA全農OB
飼料部配属中、一貫して飼料
原料の輸入業務に従事
2008年6月 カンボジア 原 政一 (JA全中OB)
滝上 正和 (JA甘楽富岡OB)
カンボジア政府の要請により、今回、2農協の主として会計処理と金融業務管理について改善指導を求められ、同農協の実情把握と併せ、この機会を利用して日本の農協の現状について報告してきました。
私たちは調査農協の事前資料を基に、要請のあった簡素な簿記の設計、信用事業管理に関しての改善提案に応えるため、現地に出向き実態調査を行いました。しかし、調査した2農協とも実施している会計処理は、組合経営の適切な管理並びに経営結果を組合員に適正に報告するという、理事の重要な職務遂行を可能とするレベルとはなっておりませんでした。
カンボジアでは新設農協が増加しているそうですが、農協の会計制度整備は緊急を要する課題と思われます。また、対象となった2農協は政府のモデル農協であるそうですが、どちらの農協も事務所が無く、有給従業員の雇い入れも無い状態でありました。
こうしたことから、今後、政府農業普及部に於ける農協会計指導要員の充実をはかるとともに、会計指導テキストを作成し、農協指導を徹底する必要があると思われました。
2008年6月 フィリピン 竹内 憲二 (JA全農OB)
6月1日から15日までフィリピンで行われた研修会で日本の農協の販売事業についてお話をしてまいりました。
アセアン各国からの30名強ほどの参加がありましたが、地球温暖化問題、異常気象問題、バイオ燃料製造による穀物価格の高騰、サブプライム問題以降の世界的な投機マネーの投機による石油価格の高騰、穀物価格の高騰、アジアではコメの価格暴騰、コメの輸出禁止等問題が山積の中での研修会でした。
そんな中でわたくしは消費者を考えない農産物の販売はありえないこと、特に食糧の安全・安心は農協として最も大切なことであることをお話ししました。
出席者から「食の安全・安心特に安心は自分の国でも今後は最も大事な事柄なる」との反応がありました。
竹内 憲二
JA全農OB
飼料部配属中、一貫して飼料
原料の輸入業務に従事
2007年9月・2008年3月 タイ 山本 早苗 (JA兵庫中央会OB)
タイ農協の実態を調査し、若干のアドバイスが出来ればと訪問してまいりました。
タイの農協の歴史は古く、現在協同組合法のもとで各種協同組合と共に法制上の整備はなされています。私がJA佐久浅間高知氏と訪問した農協は、バンコクから車で90分程の比較的豊かな農業地域にあり、融資業務を中心に多少の購買事業を手掛け様々な工夫をしながら懸命な取り組みが見られました。しかし、我が国の農協が経験した統制集荷機関のような過程をもっていないため、生産物を農協へ出荷するという慣行がなく、販売事業への取り組みが一つの課題となっています。一方金融事業においても、連合会機能の拡充に待つ所も多く、今後の発展のためには、長期的な戦略が必要と感じました。

エビ養殖・米作からの転換が盛んなガボン(淡水鯛)の養殖池
山本 早苗
JA兵庫中央会OB
経営指導・情報対策・監査従事
後参事として勤務
2007年8月 インドネシア 竹内 憲二 (JA全農OB)
ASEAN諸国農業省・農協幹部(10ヶ国の各国3-4名参加)研修会に「日本の農産物の販売と農協の役割」という内容で講師として行ってまいりました。
わたくしが特に強調しましたのは、農業は守らなければいけないということでした。
現在地球の温暖化、さらには砂漠化が進んでいるということ、飢餓・低栄養人口が増えていることが報告されています。ペルー沖のエル・ニーニョ、ラ・ニーニャの発生は皆さんよくご存知ですが、最近は東西インド洋での異常海水温度等の発生があること。それよりも近年は特にCO2等の温室効果ガスによって異常気象が地球上のあらゆるところで起こっていることを話しました。
農業はこの地球温暖化、異常気象を惹き起こす温室効果ガスの発生を抑えて自国のひいては地球の環境を守る重要な産業であるということを何よりも強調しました。
参加者からは環境を守ることの重要性、これには農業が深くかかわっている重要な産業なのだということを改めて考えるきっかけになったという意見が寄せられました。
竹内 憲二
JA全農OB
飼料部配属中、一貫して飼料
原料の輸入業務に従事
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