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フィリピン

農業・農村情報

農林水産業の概要

(1)農林水産業の概況

フィリピンでは、アジア近隣諸国の中でも工業化が比較的早く進んだ国です。しかし、それでもGDP(国内総生産)に占める農業の比率は高く、いまも重要な経済部門の一つとなっています。アジア通貨危機にあっても、農業は安定した生産活動が行われていました。農業生産は、米、トウモロコシなどの国内向けの食料作物生産と、ココナッツ、サトウキビ、バナナ等の輸出向け作物に大きく分かれ、前者は小規模経営、後者はスペイン、アメリカの植民地期に形成されたプランテーション(大農園)が主体となっています。なお、米はフィリピン人の主食ですが、人口の増加による消費量の増加、経済発展に伴う水田の転用、灌漑設備の老朽化などにより、1995年から輸入に転じてます。

(2)農林水産業の地位(2005年)

  名目額(億ドル) GDP構成比(%)
国内総生産(GDP) 984 -
農林水産業 141 14.3

(3)農地の状況(2003年)

  面積(万ha) 比率(%)
国土全体 3,000 100
農地 1,220 40.7
耕地 570 19.0
永年作物 500 16.7
永年牧草地 150 5.0

※FAO資料より

(4)農業人口(2004年)

(単位:万人)

総人口(1) 8,141
農業人口(2) 3,001
(2)/(1)(%) 36.9
総就労人口(3) 3,486
農業就労人口(4) 1,294
(4)/(3)(%) 37.1

※FAO資料より

(5)主要農産物の生産状況

(単位:万トン)

2001 2002 2003 2004 2005
米(籾) 1,295 1,327 1,350 1,450 1,462
トウモロコシ 453 432 462 541 525
サトウキビ 2,854 2,720 3,000 3,250 3,100
ココナッツ 1,315 1,407 1,429 1,437 1,480
バナナ 506 527 537 563 580

※FAO資料より

農政の概要

1997年2月に施行された農漁業近代化法は、フィリピンの農漁業近代化施策の基本方針を示した法律であり、(1)農漁業分野の重要性に応じた施策の展 開、(2)農業省による強力なリーダーシップの発揮、(3)農業省及び関連機関における長短期の行政能力の向上を目標としている。

「マカマサ計画」は、農漁業近代化施策を実施するため策定された中期計画(1999-2004年)である。このうち「マカマサ・コメ計画」の目的は、(1)国家食料安全保障の実現、(2)農村地域における貧困削減、(3)農家所得の増加、(4)持続的な農業の実現、(5)農家の能力向上。

2001年1月のアロヨ政権の誕生に伴い、2月に就任したモンテマイヨール農業次官は、11項目からなるアジェンダを発表((1)1997年農業近代化法 の主要規定の実施促進、(2)密輸対策強化と投資環境改善、(3)漁業法の完全実施、(4)かんがい施設や道路等地域インフラの整備、(5)農家等に対す る融資制度の確立、(6)農業における水資源管理の検討、(7)「マカマサ計画」の見直し、(8)貿易及び財政上の優遇措置の見直し、(9)ミンダナオの 開発促進、(10)ココナツ税基金の再建支援、(11)農民組織の強化)。

日本との農林水産貿易(2002年)

我が国からの主な輸出品目は、播種用種子等135万ドル、たばこ133万ドル、チョコレート 菓子104万ドル、豚の皮革91万ドル等である。

主な輸入品は、バナナ3億3,249万ドル、えび8,913万ドル、パイナップル5,647万ドル、かつお・まぐろ類3,982万ドル等となっている。

(単位:百万ドル)

  日本からの輸出 日本の輸入 収支
総額(A) 8,462 6,535 1,927
農林水産物(B) 23 891 -868
農林水産物のシェア(B/A)% 0.3 13.6 -

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