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マレーシア

農業・農村情報

農林水産業の概要

(1)農林水産業の概況

マレーシアは、ASEAN10ヵ国の中でも、着実な経済成長を遂げる「アジアの優等生」。マレーシアでは、農地の4割でパーム油を採取するアブラヤシ、3割で天然ゴムを採取するゴムの木が栽培されています。この国の農業は、周辺のアジア諸国の中でも特にプランテーション作物の生産・輸出に力点を置くことを通じ、経済発展を強く支えてきました。
この結果、マレーシアでは、農地の3割ほどでしか食料となる農産物の生産を行っていません。1980年に50%を超えていた穀物自給率は、およそ20年で27%(03年)にまで低下しました。また、プランテーション開発と引き換えに進められた熱帯雨林の伐採は、開発と生態系保護の両立という困難な課題をこの国に突き付けることとなりました。
食料自給率の向上と、開発・保護の両立は、21世紀のマレーシアが向き合う大きな課題です。

(2)農林水産業の地位(2003年)

  名目額(億ドル) GDP構成比(%)
国内総生産(GDP) 1,037 -
農林水産業 101 9.7

※United Nations:National Accounts Statistics 資料より

(3)農地の状況(2003年)

  面積(万ha) 比率(%)
国土全体 3,298 100
農地 787 23.9
耕地 180 5.5
永年作物 579 17.5
永年牧草地 29 0.9

※FAO資料より

(4)農業人口(2004年)

(単位:万人)

総人口(1) 2,488
農業人口(2) 374
(2)/(1)(%) 15.0
総就労人口(3) 1,094
農業就労人口(4) 174
(4)/(3)(%) 15.9

※FAO資料より

(5)主要農産物の生産状況

(単位:万トン)

  2001 2002 2003 2004 2005
米(籾) 209 220 226 220 222
パーム油 1,180 1,191 1,336 1,398 1,513
天然ゴム 88 89 99 117 117

※FAO資料より

農政の概要

1984年に第1次国家農業政策を策定し、2000年までの発展目標及び政策課題を示したが、その後の工業化の進展等により、他部門との成長の不均衡が顕在化し、人的資源の確保、生産性の向上等が重要な農政上の課題となったため、2010年までの新たな政策目標を示すものとして、1993年に第2次国家農業政策が策定された。

さらに、1997年秋からの通貨危機により輸入農産物が高騰し、食料安全保障、輸入削減による通貨流出防止の観点から、農業生産性の向上、食糧自給率の向上の必要性の認識が高まり、1998年12月に2010年までの第3次国家農業政策が承認された。

第3次国家農業政策では、資源の適正利用による所得の極大化を最重点に置き、次の4項目を目標に掲げている。

  1. 食料安全保障の向上
  2. 生産性、競争力の向上
  3. 異業種との連携の強化
  4. 持続可能なベースでの天然資源の保全と利用

日本との農林水産貿易(2002年)

我が国からの主な輸出品目は、アルコール飲料195万ドル、配合調製飼料166万ドル、小麦粉94万ドル、かつお・まぐろ類75万ドル、たばこ67万ドル等である。

主な輸入品は、合板5億2,362万ドル、丸太1億9,171万ドル、製材加工材1億6,640万ドル、パーム油1億1689万ドル等となっている。

(単位:百万ドル)

  日本からの輸出 日本の輸入 収支
総額(A) 11,021 11,194 -173
農林水産物(B) 24 1,437 -1,413
農林水産物のシェア(B/A)% 0.2 12.8 -

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