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カンボジア

農業・農村情報

農林水産業の概要

(1)農林水産業の概況

カンボジアは、インドシナ半島の南部に位置し、タイ、ラオス、ベトナム、と国境を接しています。国土面積は18万平方キロメートルと日本の半分ほどですが、国土の約3割にのぼる農地を活用し、GDP(国内総生産)の約3割を農林水産業が産出しています。また、総人口1450万人のうち、農家人口が7割を占めるなど、農業はカンボジアの社会・経済にとって重要な基幹産業です。
かつてのカンボジアは、米やゴムを輸出して外貨を獲得する農業立国でした。しかし、1970年代に入り、国内紛争による混乱で農業も大きな打撃を受けました。80年代以降復興に取り組みましたが、国内の生産量を紛争前の水準に回復したのは90年代後半になってからのことです。
主要作物は、米、キャッサバ、トウモロコシです。年間500万トン近い米生産量の約7割を占める水稲作は、天候に依存した粗法農業が主流で、6~9月の雨季のメコン川の氾濫に頼るため、米の生産は安定していません。今後、かんがい設備などの農業インフラ整備が課題となっています。また、タイ、ベトナムの農業と競争の中で、野菜などの農産物自給を高めるためには、輸送手段である道路などのインフラ整備も必要となっています。

(2)農林水産業の地位(2004年)

  名目額(百万ドル) GDP構成比(%)
国内総生産額(GDP) 4,888 -
農林水産業 1,524 31.1

※AFSIS 資料より

(3)農地の状況(2003年)

  面積(万ha) 比率(%)
国土全体 1,810 100
農地 531 29.3
耕地 370 20.4
永年作物 11 0.6
永年牧草地 150 8.3

※FAO資料より

(4)農業人口(2004年)

(単位:万人)

総人口(1) 1,448
農業人口(2) 992
(2)/(1) (%) 68.5
総就労人口(3) 730
農業就労人口(4) 500
(4)/(3)(%) 68.5

※FAO資料より

(5)主要農産物の生産状況

(単位:千トン)

2001 2002 2003
米(籾) 4,099 3,823 4,711
キャッサバ 142 122 330
とうもろこし 186 149 315
サトウキビ 129 209 173

※AFSIS 資料より

農政の概要

1996年に策定された第一次社会経済開発計画(1996年から2000年)において、貧困層の90%が農村部に住んでいることから農村の貧困解消を同計 画の重要項目に位置付けており、そのため米の生産拡大による食糧の安全供給体制の早期確立を図ることとしている。また、計画期間中の公共投資の配分を農村 部65%、都市部35%とし、農村開発を重点的に行うこととしている。

同期間中の農林水産分野の成長率は、米生産6%、畜産分野4%、水産分野4%、林業分野5%とし、米生産の拡大に重点を置いている。

同計画の農業分野の開発目標として次の3項目を掲げている。

  1. 米の増産による食糧の安全供給体制の確立
  2. 米等農産物の輸出拡大による外貨獲得と経済発展への貢献
  3. 換金作物の多様化により農民の現金収入の機械の増加を図る

日本との農林水産貿易(2002年)

我が国からの主な輸出農林水産物品目は、合板45千ドルである。

主な輸入農林水産物品目では、製材加工材827千ドル、チップ630千ドル、えび142千ドル等となっている。

(単位:千ドル)

  日本からの輸出 日本の輸入 収支
総額(A) 69,896 74,961 -5,065
農林水産物(B) 2,104 2,261 -157
農林水産物のシェア(B/A)% 3 3 -

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